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執筆者の写真マエダシンゴ

これまでの10年、これからの10年

2022.6.7



この度、2022-2023年度の日本獣医学会賞をいただけることになりました!








昨日日本獣医学会から正式なアナウンスがありました。



このような名誉ある獣医学会賞をいただけることになり、本当にうれしいです!





おととし、去年も応募していましたが、落選していたので、今回3回目のチャレンジで何とか選んでいただけて素直に嬉しいです。



チャレンジし続けることってやっぱりだいじだなあと思いました。



これもひとえに僕のことを応援し、推薦してくださった先生方のおかげです。



この場をお借りして感謝申し上げます。ありがとうございました!

(もちろん後程直接ご挨拶に伺います)






この賞は毎年2名選出されるのですが、もう一人の受賞者は岐阜大学の著名な寄生虫学者の高島先生ということを知りました。



高島先生は、僕が学部生のころからすごい研究成果をあげていた先生で、分野は違いますが目標としている研究者のひとりです。



母校の恩師で尊敬している研究者である高島先生と一緒に獣医学会賞をいただけるのはとても光栄ですし、本当に嬉しいです。









今回提示した研究テーマは「がんの自然発症動物モデルとしてイヌを用いたトランスレーショナルリサーチによる新規治療法の開発」というタイトルです。



タイトルがちょっと長すぎた感はいなめないのですが笑、これまでの10年間やってきたことをすべて詰め込んだらこんな長いタイトルになってしまいました。



がんを発症してしまったイヌの患者さんをヒトの動物モデルとして捉え直すことで、マウスやラットのような人工的な実験動物モデルでは調べることのできないヒトとの類似性、がんの多様性、長期的な治療効果といったことを評価しようという試みです。



僕がライフワークとしている「Beyond species」のアプローチで、がんという病気の背景にある生物種を超えた共通メカニズムの一端を明らかにすることができたのではないかと思います。



論文の内容についての詳細はこちらの記事に書きましたのでご興味のある方は読んでいただけたら嬉しいです。







今回の仕事はもちろん僕一人の仕事ではなく、研究室の仲間たちや共同研究をしていただいた先生方、研修医さんをはじめとした病院スタッフのみなさま、症例を紹介してくださったホームドクターの先生方、そして僕を信じて臨床試験に参加してくれた飼い主さんとわんこたちのおかげです。



関係者のみなさま全員に深謝いたします。



いつも本当にありがとうございます。







これまでの10年間は大変なことももちろんありましたが、楽しく充実して研究することができました。



次の10年はどんな未来になるかはまったくわかりませんが、わからないことがおもしろいですよね。



自分がワクワクすることを追究していって、その研究結果が誰かの役に立つことがもしあれば、こんなに嬉しいことってないです。



ワクワクするような研究、そして未知の探求をこれからも楽しんでいきたいと思います。





ひとしきり喜んだあとは、もう過去のことなので一区切りとして、また一つ一つ積み重ねていきます。



これまではイヌの研究ばっかりだったので、これからはネコの病気の研究も始動していこうと思います!




これからもどうぞよろしくお願いします!!







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