2019.7.6
7月6日に第二回VET Talksが開催されました。
VET Talksは「獣医臨床系の大学院生の、大学院生による、大学院生のための研究発表会」です。
各々が自分の研究の意義や夢、志を語り、それを前向きに議論することで、少しでもみんなの研究を前に進められたらと思い、去年から始めた勉強会です。
今回は10名の大学院生が自分の研究を発表し、活発で前向きなディスカッションができました。
協力してくれた大学院生のみなさん、そして先生方、本当にありがとうございました。
今回の発表では、みんなきれいにデータをまとめて発表してくれました。
みんな素晴らしい発表でした。
ただ、「きれいにまとまりすぎていた」ことが、少し気になりました。
このあたりは塩梅が非常に難しいのですが、研究には「風呂敷を広げる」時期と「風呂敷をたたむ」時期の2つがあると思います。
「風呂敷を広げる」とは、自由な発想で壮大な仮説を立てること。
夢を語ったり、妄想したりする時期です。
実は、研究においてこの時が一番楽しく、ワクワクします。
好きなことを好きなように考えて、妄想し、夢をみることができるので、それはもう楽しいです。
そして「風呂敷をたたむ」とは、立案した仮説を検証し、実証していくこと。
こちらはけっこうしんどいです。うまくいかないこともたくさんあります。
というか、うまくいかないことのほうが多いです。
それでも、立てた仮説を随時修正しながら、最終的なカタチにまとめていく必要があります。
書いていて思いましたが、これって研究だけの話ではないです。
事業計画を立てるときや何かプロジェクトを進めるときでも全く同じ。
まずはじめに、計画(仮説)を立て、それに基づいてプロジェクトを進めて、完成させる。
そして、風呂敷を広げるなら、できるだけ大きいほうがいい。
「これはやればできそうだよね。」というような小さな風呂敷ではなく、
「絶対ムリでしょ。でも実現したらめちゃスゴイ!!」というような大きな風呂敷のほうが夢があるし、何より考えていて楽しいハズ。
そして、大風呂敷を広げている人のほうが魅力的で、人が集まってくる。
手伝ってくれる人も増える。
時には、
「そんなのムリだ。」
「できっこない。」
「絵空事だ、不可能だ。」
というような批判の声も聞こえてくるかもしれない。
でもそんな雑音は気にしなくていい。
また風呂敷を広げているあいだは、それをどうたたもうかということも考えなくていい。
まずは大風呂敷を広げよう。
どうせ広げるなら、大きな大きな風呂敷を。
そっちの方が夢があるし、何より楽しい。熱中できる。
僕自身忘れないためにも、もう一度書き留めておこうと思う。
「でっかい大風呂敷を広げよう!」
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