2018.11.1
「研究」や「実験」というとどんなイメージが浮かびますか?
・頭がよさそう?
・なんかかっこいい?
・国家プロジェクト的な?特別な人がやるすごいこと??
結論から言うと、そんなことはまったくないです。
おそらく実際に研究をしたことがある人(特にバイオ系研究)の意見・イメージは僕も含めて下記のようなものだと思います。
・バカでもできる(足し算、引き算、掛け算、割り算ができればOK)
・地味な作業の繰り返し(再現性を取るために必要)
・自分の研究費をなんとかやりくり(大型プロジェクトを持つ人はごく一部)
こう書くと、僕が研究することに対して否定的と思われてしまうかもしれません。
が、そんなことはまったくありません。
むしろ「研究する」って特別でもなんでもなく、また研究者だけの特権でもなく、みんながやるべきこと、そして何より楽しいのでやりたくなることだということを伝えたいです。
理系の大学ではほとんどの場合、卒業研究というものがあります。なぜ「研究」がカリキュラムに含まれているのか?それは「研究」を通して人生のすべてに通じる考え方を学ぶことができるからだと僕は考えています。
研究の手順は大きく4つあり、これを繰り返すのが基本です。
①目的を決める(仮説を立てる)
②背景を調べる(既に存在していないか?実現可能か?などを検討する)
③実験する(仮説を検証する)
④データをもとに考察する(仮説を修正したりバージョンアップする、①へ戻る)
このプロセスって、どんな職種のビジネスにも応用できますよね。
さらに言うと、ビジネスを超えて、人生のあらゆる場面(人間関係、趣味、結婚、子育て、資産運用など)にも応用できる考え方だと思います。
この人生において必須の考え方を学ぶために、大学では卒業研究というものを課しているのではと僕は(勝手に)思っています。
この考え方は、試行錯誤と言われたり、創意工夫と表現したり、PDCAって言い方をしたりすることもありますが、おそらく本質は同じです。
ただ、単に試行錯誤しろ!と言われても、やり方がわからなければうまくできません。
一朝一夕で獲得できるスキルではないことは確かです。継続が必要。
それを「研究」を通して学んでいく。卒業しても継続して学び続ける。それが大事なのではと思います。
ある意味で、
人生は壮大な実験(研究)である。
そんなふうに思います。
研究はなにも特別なことじゃない。
人生を豊かにするために必要なスキルです。
だから誰もが(その人の人生の)研究者です。
いい研究をしましょう!!
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