2022.10.10

ここ半年くらい、なんとなくなのですが、自分の中で停滞感を感じていました。
幸運なことに、自分がやりたい研究は今のところやれているし、診療と研究をミックスした臨床試験も順調に進めることができていて、もしかすると順風満帆なのかもしれません。
(臨床試験の新規受付は終了していますが、現在も参加してくれている方の経過を追っているところです)
同じ志を持つ研究者や大学院生、研修医さんといった仲間と一緒に仕事をすることもできていて、すごく恵まれた環境にいると思います。
それなのに、、
なぜか心がザワザワするというか、何かが足りない、、
このままでいいのだろうか、、
というような、焦りのような、渇望感のようなものが自分の心の奥底にうごめいているのを感じていました。
コロナ禍でオンライン化が進み、対面でのコミュニケーションが不足していたり。
日本の研究環境や日本全体がなんとなく閉塞感や行き詰まりを感じていたり。
これらが関係しているのかな?とも考えたりしましたが、どうもしっくりこない。
その正体がなんなのか?少し前までよくわかっていませんでした。
ですが、いろんな人と話すことで自分の心の内が少しずつ見えてきたように思います。
特に印象的だったのは、9月まで同じ職場で働いていた同僚の茂木先生と話した時のこと。
彼は東大を退職後、アメリカのボストン大学医学部でポスドクとして留学します。
どうしてこのタイミングで留学にチャレンジしようと思ったのか?
ということを彼に聞いてみたときの答えを聞いた時に、「ああ、自分が求めているのはコレだ」と腑に落ちました。
それは「新しいチャレンジがしたいから、新しいモノや知識にふれたいから」という至極シンプルな答えでした。
僕自身、今やっていることは楽しいし、充実しているし、結果もそれなりに出ていて、満足している。
でもその満足感が、次の新たな未知のものを求めているんだ、ということにようやく気がつきました。
そうとわかれば、新たなチャレンジを見つけるのみ!
臨床試験に匹敵するくらいの大きなチャレンジを見つけるのは簡単ではないですが、最近これおもしろそうかも!ということを見つけて、少しずつ勉強しています。
新しいことを学ぶのってやっぱり楽しい。
そして学んだことを楽しみながら実践すると、そこからまた新たな学びが生まれます。
最近こんなフレーズをふと思いつきました。
”Play to Learn, Learn to Play”
(遊ぶために学び、学ぶために遊ぶ)
これって案外人生の本質かも! なんてことをニヤニヤしながら考えています。 これからの僕の人生のテーマとして、そしてラボのキャッチフレーズとして、「Play to Learn, Learn to Play」を使っていこうと思います。

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