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Dear 酒居くん

更新日:2019年3月29日

2019.3.25







本日は当研究室のドクター4年生だった酒居幸生くんの学位授与式でした。



酒居くんは僕が担当した初めての大学院生だったので、とても感慨深いです。







大学院に入りたての頃の酒居くんは熱っぽく壮大な夢を語っていました(それは今も変わっていないかもしれません 笑)。



そんな彼を見て「アルキメデスかっ!」とか「中二病かっ!」とツッコミを入れる松木先生。今でも鮮明に覚えています。




そんな酒居くんもついにPh D.ホルダーとなり、晴れて真の哲学者となりました。

本当に感慨深く、誇らしい気持ちでいっぱいです。








もともと彼は当時の教授だった松木先生を慕って北里大学から東大の大学院にきてくれたのですが、1年後に松木先生がご退職してしまいます。そんな失意?のなか僕が担当することになりました。




そこからの3年間は彼にとっても僕にとっても激動の3年間でした。




彼とは本当にいろいろなことを話しましたし、毎週ミーティングでディスカッションしました。


僕のムチャぶりにも懸命についてきてくれて、卒業までに国内学会で7回、国際学会で2回発表し、さらに筆頭著者の論文を7報(うち2報は現在投稿中)を書いてくれました。

同期の誰よりも業績を積んでくれたと思います。




時には僕の至らなさで彼に迷惑をかけたこともあったと思います。

それでも僕を信じてついてきてくれた彼には感謝しかありません。







彼の一番すごいところは、まっすぐでひたむきなところです。


ひたむきに努力を続けられることの強さを僕に教えてくれました。



大学院に入ったばかりの彼は熱意は人一倍にありましたが、どこか空回りしてしまうような感じがありましたが、この4年間で大きく成長したと思います。



ディスカッションでもうまくかみ合わなかったり、書いてきてくれた論文や学振の書類も修正した箇所で真っ赤になっていたのを覚えています。



そんな彼が学年が上がるごとに鋭い意見や質問ができるようになり、論文もほとんど直さなくてもいいくらいにまで文章が上手になりました。

本当にこの4年間で伸びたなあと思います。



この急激な成長も、彼のまっすぐなひたむきさがもたらしたものだと思います。









そして見事、正規のアカデミックポストを獲得し、この4月から大学教員となります。




学位授与式後に彼と最後のランチをしたときに、


「学生のときからの夢がついに叶いました。とてもうれしいですし、楽しみです!」


と話してくれたのを聞いて、僕も自分のことのようにうれしかったです。










酒居くん



卒業おめでとう。そして大学教員の着任おめでとう。

酒居くんの長年の夢が叶って僕もとてもうれしいです。




でも大学教員になることはゴールじゃなくスタートです。

これからが酒居くんの研究者としての真価が問われます。

次の新たな酒居くんの夢を見つけて、それに向かって一歩一歩努力してください。




これからいろいろ大変なこともあると思います。

理不尽なこともあるかもしれません。

でも研究者という職業はとても楽しいです。

もちろんそんなことは酒居くんもよく知ってると思うけど。

是非ワクワクするような研究をしてください。




酒居くんのまっすぐなひたむきさは誰もが持っているわけではない君の武器です。

いつまでもそのひたむきさを忘れず、自分の道を突き進んでいってください。




これからはライバルですね。

酒居くんに負けないように僕もがんばります。

僕もまだまだ成長します。


お互いにいい研究をしましょう!




4年間本当にありがとう!








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