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執筆者の写真マエダシンゴ

今日は死者の日

2019.11.1







11月1~2日にかけてメキシコでは「死者の日 Dia de Muertos」というお祭りが行われるそうです。



ディズニー映画リメンバー・ミーでおなじみですよね。



この映画、僕がこれまで観たアニメーション映画の中でもベスト3に入るくらいすごくよかったです。

まだ観ていない方は、とてもオススメなので是非観てみてください。





死者の日というと、イメージするのはガイコツのペイントをした人たちが街を歩く姿だと思いますが、これは死を恐れるものではなく、死者に思いを馳せながら明るく死を受け入れるというコンセプトだそうです。


この考え方はとてもいいな、と思いました。






それともう一つ僕がほんとそうだな、と思ったのは「死は2回訪れる」という考え方。


1回目は肉体的な死。それはこの世からいなくなったとき。


2回目は精神的な死。それは死んだ後に家族や友人から存在を忘れられたとき。








動物病院で診察をしていると、たくさんの死と遭遇します。


せっかく来てくれた患者さんを助けることができず、もどかしい思いや悔しい思いをすることも多々あります。




でも闘病生活はつらいことばかりじゃありません。



来院する犬猫たちは、闘病中とは思えないほど元気だったり、愛らしかったり。

初めは緊張や不安でいっぱいだった飼い主さんとも、再診を重ねていくことで徐々に打ち解けて、通院が楽しみですと言ってくれる方もいます。



もちろん、最愛のペットが亡くなってしまったときの悲しみは、それまでの楽しかった思い出を吹き飛ばしてしまうほどのことだってあります。



でも亡くなった彼ら彼女らを忘れなければ(2回目の死が訪れなければ)、きっと天国で楽しく暮らしているハズ。




僕も2年前に大切にしていた黒猫を亡くしました。


とても悲しくて、1年くらい引きずりましたが、今は楽しかった思い出を大切にしたいと思っています。

けっして忘れません。

そしたらいつか、天国で会えるかな。






僕を信じて通院してくれた飼い主さん、犬猫たちに思いを馳せながら、また前を向いて日々の診察・研究をがんばろうと思います。





今を生きることはもちろん大事です。

でも、時には後ろを振り返って、故人(もちろんペットも)を偲ぶことも大切にしたい。

そう思いました。









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